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コラム
2024.12.01

粗大運動のメニュー|年齢別の具体例と指導ポイントを解説

粗大運動のメニュー|年齢別の具体例と指導ポイントを解説

子どもたちの成長には、粗大運動が欠かせません。身体を大きく使う運動に取り組むことで、子どもたちの健全な発達をサポートできます。また粗大運動は、社会性や協調性、自信も育てます。

この記事では、粗大運動の定義と発達への影響、保育における重要性について解説します。また、年齢別に応じた粗大運動のメニューや、指導する際のポイントについても詳しく説明します。

この記事を読めば、子どもの発達段階に合わせた運動を、日々の保育に効果的に取り入れられるようになるでしょう。

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粗大運動とは?〜保育における重要性〜

保育における粗大運動は、子どもの健全な成長と発達に欠かせません。子どもたちの身体的、精神的な発達を支える粗大運動について、以下の視点から詳しく解説します。

  • 粗大運動の定義と発達への影響
  • なぜ保育で粗大運動が重要なのか?

それぞれ見ていきましょう。

粗大運動の定義と発達への影響

全身の大きな筋肉を使う動きを粗大運動と呼びます。座る・立つ・歩く・走るなどの基本動作から、跳ぶ・投げる・バランスをとるまでの複雑な動作を指します。

体を動かすことで筋力やバランス感覚が養われ、運動能力の基礎が築かれていきます。例えば、寝返りやハイハイ、つかまり立ちといった動作は、歩行への準備段階となり、赤ちゃんは徐々に筋力とバランス感覚を身につけ、立つ・歩く動作を習得します。

子どもたちの成長にとって粗大運動は欠かせません。日々の保育において、粗大運動を促すような取り組みを積極的に行いましょう。

なぜ保育で粗大運動が重要なのか?

保育で粗大運動が重要とされるのは、粗大運動が単なる体づくりを超えて、多面的な発達を促す効果があるためです。

鬼ごっこやかけっこを通じて、子どもたちはルールや順番を守る力、友だちと協力する社会性を身につけます。運動で得られる達成感は自己肯定感を高め、新しいことに挑戦する勇気を育てます。

さらに、適切な運動は肥満予防や体力向上、免疫機能の強化にもつながります。子どもたちが楽しく体を動かせる環境と機会を提供しましょう。

【年齢別】粗大運動のメニュー

子どもの発達に合わせた粗大運動のメニュー例を紹介いたします。年齢別の発達段階を踏まえた運動遊びを通して、子どもたちの健やかな成長をサポートしましょう。

  • 乳児期:ハイハイや寝返りで全身運動を促進
  • 1歳児:歩行や伝い歩きでバランス感覚を養う
  • 2歳児:ジャンプやぶら下がりで運動能力向上
  • 3歳児:リレーやまねっこで協調性を育む
  • 4歳児:より速い動きで瞬発力を身につける
  • 5歳児:より複雑な運動遊びで身体をコントロール

それぞれ解説します。

乳児期:ハイハイや寝返りで全身運動を促進

乳児期の粗大運動は、身体の基本的な動きを発達させる重要な時期です。寝返りやハイハイで、赤ちゃんの筋力とバランス感覚を育てましょう。

『寝返りレッスン』

寝返りレッスン

赤ちゃんの身体を優しくサポートしながら寝返りを促します。床と反対側の腕を顔の方に伸ばしたり、背中を軽く叩くことで、スムーズな寝返りを促せます。

『けってハイハイ』

けってハイハイ

うつ伏せの赤ちゃんの足の裏に手のひらを当て、交互に軽く押すことでハイハイの動きを促します。

赤ちゃんの興味を引き出すため、優しい声かけや笑顔で励ましながら運動を進めましょう。

1歳児:歩行や伝い歩きでバランス感覚を養う

1歳児の粗大運動は、歩行とバランス感覚の発達に焦点を当てます。

『運転ごっこ』

運転ごっこ

フープをハンドルに見立てて持ち、自由に歩いたり走ったりすることで全身の協調性を高めます。音楽に合わせて行うと、より楽しくなります。

『片足よいしょ』

片足よいしょ

指導者と向かい合って手をつなぎ、片足ずつ交互に上げて歩きます。高く足を上げることを意識することで、バランス感覚が養われます。

子どもの動きを見守り、安全を確保しながら、自信を持って歩けるよう励ましましょう。

2歳児:ジャンプやぶら下がりで運動能力向上

2歳児の粗大運動は、より活発な内容になります。ジャンプやぶら下がりを取り入れ、運動能力を向上させましょう。

『お使いカンガルーさん』

お使いカンガルーさん

カードを膝に挟んで落とさないようにジャンプしながら移動し、ジャンプ力とバランス感覚を同時に鍛えます。

『モンキーのぶら下がり』

モンキーのぶら下がり

鉄棒を順手で握り、ぶら下がります。指導者は手首を持ち、落下しないようサポートします。

楽しさと安全性のバランスを保ちながら、子どもたちの挑戦する気持ちを大切にしましょう。

3歳児:リレーやまねっこで協調性を育む

3歳児の粗大運動は、社会性の発達にも影響します。リレーやまねっこでチームワークと協調性を学ぶ機会にしましょう。

『小型リレー』

3つのチームに分けてリレーを行います。チームを作ってバトンを渡しながら走ることで、ルールを守る大切さや仲間と協力する喜びを体験します。広いスペースを確保し、安全に配慮しましょう。

『まねっこ歩き』

先頭の子の動きを真似ながら歩くことで、模倣能力や集中力を養います。順番を守り、列を乱さないように歩きましょう。

楽しみながら社会性を学べる環境づくりを心がけましょう。

4歳児:より速い動きで瞬発力を身につける

4歳児の運動は、より複雑で速い動きへと発展します。ジャンプや縄跳びを使った運動で、瞬発力と判断力を養いましょう。

『ぐるぐるタコさん足ジャンプ』

回転する縄をタイミングよくジャンプすることで、瞬発力やリズム感を養います。はじめはゆっくりとした速度で行い、徐々にスピードを上げていくことで難易度を調整できます。

速い動きに挑戦することで身体能力の向上を促し、運動への自信を育みましょう。

5歳児:より複雑な運動遊びで身体をコントロール

5歳児の粗大運動は、より高度な身体コントロール能力を育む段階です。複雑な動きに挑戦して、全身の協調性やバランス感覚を身につけましょう。

『ジグザグカンガルーさん&タンバリンタッチ』


ジグザグに置かれた縄を跳び越えながら進み、タンバリンにタッチします。縄を跳び越える、タンバリンタッチを同時に行うことで、全身の協調性とリズム感を養います。腕をしっかり振ってリズムを取り、着地と同時にタッチできるように促しましょう。

「できた!」という達成感を体験する機会を与えて、運動への意欲を高めましょう。

粗大運動の指導ポイント

子どもの健やかな成長には、粗大運動が欠かせません。以下のポイントを押さえて、子どもたちの発達を支援しましょう。

  • 発達段階に応じた指導計画を立てる
  • 運動能力の個人差を理解する
  • 客観的な評価を意識する

それぞれ詳しく解説します。

発達段階に応じた指導計画を立てる

子どもたちの発達は年齢とともに変化します。年齢や発達に合わせた運動ができるように、段階的な目標設定が必要です。適切な目標設定を行うことで、子どもたちは無理なく粗大運動に取り組めるでしょう。

例えば、2歳児クラスでは、歩く、走る、跳ぶといった基本的な動きを遊びに取り入れ、身体のバランス感覚や協調性を養う指導計画を立てます。5歳児クラスでは、ボールを投げる、蹴る、捕る、縄跳び、鉄棒、マット運動など、より複雑な動きを取り入れ、全身の協調性や敏捷性を高める指導計画にするとよいでしょう。

発達段階に応じた適切な粗大運動のメニューは、子どもたちの運動能力の向上に役立ちます。段階を踏んだ指導計画を立て、子どもたちの成長をサポートしましょう。

運動能力の個人差を理解する

同じ年齢の子どもでも、運動能力には大きな差があります。得意な動き、苦手な動きも子どもによって異なります。一人ひとりの発達段階を把握し、個々に応じた指導を実施しましょう。

例えば、ボール投げが得意な子どもには、より遠くへ投げる、的に向かって正確に投げるといった少し難しい課題を与え、能力をさらに伸ばせるよう促します。ボール投げが苦手な子どもには、ボールを正しく持つ方法、投げる動作をゆっくりと練習するなど、基本的な動作を丁寧に指導し、自信をつけさせてあげることが重要です。

一人ひとりの個性を見極め、それぞれに合った粗大運動のメニューを提供することで、子どもたちの運動への意欲を高め、楽しく運動できる環境が整います。

客観的な評価を意識する

粗大運動の指導では、客観的な評価が大切です。子どもたちの運動能力を正しく把握するために、感覚的な評価ではなく具体的な基準を設ける必要があります。

例えば「10メートルを何秒で走れるか」「平均台の上を何歩で渡れるか」など、客観的に数値で評価すれば、子どもたちの成長を明確に確認できます。

また、評価は子どもたちの成長を促すものであり、競争を助長するものではありません。評価結果をもとに次の目標を設定したり、子どもたちの努力を褒めたりすることで、運動への意欲を高められます。「前は10秒かかったけど、今は8秒になったね」と、具体的な数字を示して声をかけるのも効果的です。

客観的な評価を取り入れ、子どもたちの成長を支えましょう。

よくある質問

子どもの運動や発達の理解は、運動メニューを組み立てる際に役立ちます。ここでは以下の質問にお答えします。

  • 粗大運動の発達順序
  • 粗大運動と微細運動の違い

それぞれ解説します。

粗大運動の発達順序は?

子どもの発達順序は、上から下、そして中心から外側へと広がっていきます。赤ちゃんは首がすわってから、お座りができるようになり、立てるようになります。

また、腕の動きでみると、肩から始まり、腕、肘、手、指へと順番に発達が進みます。保育の現場では、この発達順序を意識した遊びを取り入れることで、子どもの成長を効果的に支援できます。

ハイハイから立ち上がり、歩行へと進む過程では、マットや低い台を使った遊びを取り入れることで、自然な形で粗大運動を促せます。子どもの発達段階に合わせて、適切な運動遊びを提供しましょう。

粗大運動と微細運動の違いは?

粗大運動は全身を使った大きな動きです。立つ、歩く、走る、跳ぶなどの体全体を使う動作が該当します。

一方、微細運動は手先や指先を使った細かい動きです。お箸でごはんを食べる、クレヨンで絵を描く、ボタンをはめるなどの繊細な動作を指します。

発達の順序は、粗大運動が先に発達し、その後に微細運動が発達します。大きな筋肉を使う動きから、小さな筋肉を使う動きへと進化するためです。

子どもの発達段階を見極めながら、粗大運動から微細運動へと活動を展開しましょう。

【まとめ】粗大運動メニュー作成のポイント

​​粗大運動は子どもの成長に欠かせません。年齢に応じた適切なメニューを作成することで、子どもたちの運動能力を発達させられます。

子どもの発達段階を正確に把握し、個々の子どもの特性に合わせた運動メニューを作成しましょう。なにより、安全性を確保しながら、楽しく体を動かせる環境づくりが大切です。

子どもの成長を支える粗大運動は、単なる体力づくりではありません。子どもは粗大運動を通じて、社会性、協調性、自信も育みます。客観的な評価を行いながら、子どもたちの成長をサポートしましょう。

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