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コラム
2024.08.01

でんぐり返しは何歳でできる?発達の目安やメリット・練習方法を解説

でんぐり返しは何歳でできる?発達の目安やメリット・練習方法を解説

子どもは、発達とともにでんぐり返しなどのさまざまな動きができるようになります。

しかし、同じ月齢の子どもがでんぐり返しをしているのに自分の子どもができない場合、何か問題があるのではないかと不安になる親御さんもいるでしょう。

この記事では、でんぐり返しができるようになる目安の月齢や、練習方法などを解説します。

この記事を読むことで、でんぐり返しができることのメリットや練習するときのポイントを知ることができるでしょう。

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でんぐり返しとは?

でんぐり返しとは、両手を開いて地面につき、頭、肩、背中を順番について体を1回転させる動作のことをいいます。

ただ回転するのではなく、1回転した後にしっかりと起き上がるまでが正しいでんぐり返しです。

また、前に回るだけでなく後ろに回ることもでんぐり返しと呼ばれることがあります。

でんぐり返しができるようになる時期

ハイハイやつたい歩きなど、子どもの発達にはおおよその目安があります。

では、でんぐり返しの動きができるようになるのは何歳ごろなのでしょうか?

ここでは、でんぐり返しができるようになる目安の時期について解説します。

発達の目安は3歳ごろ

でんぐり返しができるようになる目安の月齢は、おおよそ3歳ごろといわれています。

子どもは、基本的な歩行動作ができるようになると、走る・跳ぶ・でんぐり返しなどのさらに複雑な動きができるようになります。

この発達段階はあくまでも目安であり、3歳になってでんぐり返しができないからといって焦る必要はありません。

しかし、子どもの発達で気になることや心配なことがある場合は、かかりつけ医などに相談してください。

3歳よりも早くでんぐり返しができた場合の注意点

でんぐり返しは3歳ごろを目安に動作の獲得ができるといわれていますが、3歳になる前にできる子どももいます。

しかし、あまり早い月齢ででんぐり返しができてしまうと、正しいやり方でできていないことがあるため、怪我をするリスクが高まります。

もし早い段階でできるようになった場合は、安全な場所の確保や行動を注意深く観察しながら見守りましょう。

でんぐり返しができることで得られるメリット

体を1回転させるでんぐり返しは、ただ楽しい遊びというだけでなく発達にも良い影響をもたらします。

ここでは、でんぐり返しをすることで得られるメリットについて解説します。

バランス感覚が身につく

上手に体を1回転させるには、左右にぶれないバランス感覚が必要です。

でんぐり返しを繰り返し練習していくことで、回転に必要な筋力やバランス感覚が自然と身についていきます。

これにより、でんぐり返し以外のさまざまな動作の獲得にもつながるでしょう。

乗り物酔いしにくくなる

でんぐり返しなどのトレーニングにより、乗り物酔いを軽減させることができます。

そもそも乗り物酔いは、耳の奥にある三半規管と耳石器と、視覚情報のズレにより起こります。

三半規管と耳石器で感知している揺れや傾きと、移動中に視覚から入る情報をうまく整理できないと、頭が痛くなったり吐き気がしたりとさまざまな症状が出現してしまいます。

慣れない動きをすると乗り物酔いをしやすいので、普段からでんぐり返しやブランコなどで揺れに慣れておくと酔いにくくなるでしょう。

参考:千葉県医師会『「乗り物酔い」軽減大作戦!

でんぐり返しを教える際のポイント

でんぐり返しを教える時は、子どものペースで無理なく行うことが大切です。

ここでは、でんぐり返しを教える際に気をつけるポイントを解説します。

安全な場所で行う

でんぐり返しを練習するときは、必ず安全を確保できる場所で行いましょう。

子どもは予期せぬ行動を取ったり、慣れないうちは横に転がってしまったりと不安定な状態から練習をスタートします。

できれば体育館などの広い場所にマットを用意して練習するのが望ましいですが、なければ布団などで代用し、周りの環境が安全かどうか確かめてから練習を開始しましょう。

でんぐり返しの動作を段階に分けて教える

でんぐり返しを教える時は、一度に全ての動きを教えるのではなく段階に分けて教えることでスムーズに動きを修得できます。

いきなりでんぐり返しを教えても、姿勢が崩れたりバランスが保てなかったりと、なかなか上手にできません。

後ほど解説する練習方法を元に、順序立てて練習していきましょう。

楽しい雰囲気で練習できるようにする

練習する時に、子どもが楽しいと思えているかどうかは非常に重要です。

初めはできなかった子どもでも、楽しい雰囲気の中で少しずつできることが増えれば、達成感とともに子どもの自信にも繋がります。

特に、運動が苦手な子どもには厳しく指導するのではなく、もっとチャレンジしてみようと意欲を引き出す声かけをすることで、運動に対する苦手意識を克服できるでしょう。

でんぐり返しの教え方や練習する時のコツ

でんぐり返しは、一連の動作を順序立てて教えていくことで、できるようになる可能性があります。

ここでは、でんぐり返しを教える際の順序と練習のコツについて解説します。

でんぐり返しをする最初の姿勢

両手をパーにしてしゃがみ、足先よりも少し前に手をつきます。

この時に、両足が開いてしまっていると上手に回転できないため、しっかりと閉じておくようにしましょう。

手を床につけたら、手の方に体重をかけてお尻を浮かせる姿勢を取ります。

この姿勢が上手に取れるようになったら、回転時の姿勢の練習へ進みましょう。

でんぐり返しで回る時の姿勢

最初の姿勢ができたら、その姿勢のまま目線をおへその方に向けて体を丸め、後頭部から地面につき、次に背中をついて一気に回転します。

頭のてっぺんからついてしまう子どもがいますが、この方法だと首に負担がかかり怪我をするリスクがあるため危険です。

上手に後頭部から回転できない場合は、後頭部に手を当てて補助することで回転する感覚を掴めるでしょう。

また、マットや布団の下に枕や座布団を入れて傾斜を作り、回転しやすくする方法もおすすめです。

おへそを覗き込みながら回転するという意識が重要なので、声かけをしながら姿勢の確認もしていきましょう。

でんぐり返しで回ってから起き上がる時の姿勢

正しいでんぐり返しは、回転して起き上がるまでの動作をいいます。

3歳ごろだと前に回転できるだけでも十分ですが、起き上がるまでの動作を獲得するにはコツが必要です。

回転した後は、両足は伸ばさずにお尻に近づけ両手をまっすぐ前に伸ばします。

なかなか起き上がれない場合は、回転した後に背中に手を当てて補助してあげると、起き上がるコツをつかむことができるでしょう。

でんぐり返しは何歳でできるようになる?【まとめ】

でんぐり返しは、子どもの発達のスピードにもよりますが、おおよそ3歳ごろにできるようになるといわれています。

バランス感覚や平衡感覚を鍛えるためにも有効な運動であり、乗り物酔いをしやすい子どもも、このトレーニングにより軽減する可能性があるでしょう。

また、でんぐり返しを練習するときは、焦らずに順序立てて教えていくことがポイントです。

子どもが楽しいと思えるような練習を心がけ、もっとやってみたいという意欲を引き出すと上達も早まります。

難しい動作は大人がサポートしながら、練習の中で少しずつできることを増やし、正しいでんぐり返しの方法を修得していきましょう。

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