側転の正しいやり方とは?教え方のポイントと練習方法を解説
子どもたちの運動能力を伸ばすためには、基本的な体の動かし方を教えることが大切です。中でも側転は、バランス感覚や柔軟性、体の使い方を学ぶのに適した運動です。正しい教え方を知ることで、子どもたちが安全に楽しく練習できる環境を整えられます。
この記事では、側転の基本的なやり方や教え方のポイントを詳しく解説します。さらに、練習方法や上達のコツについても紹介します。側転を教える際に役立つ具体的なアドバイスを盛り込みましたので、日々の指導に取り入れてみてください。
この記事を読むことで、側転の教え方を理解し、子どもたちが自信を持って挑戦できるようサポートできるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
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側転とは
側転は、体操やマット運動の基本技の一つで、正式名称を側方倒立回転といいます。開脚姿勢から両手を地面につき、倒立を経て回転するこの動作は、見た目がダイナミックな運動です。しかし、正しい体の使い方が求められるため、子どもたちにとって挑戦しがいのある運動ともいえます。側転を取り入れるメリットは大きく3つあります。
- 体力・運動能力の向上
- 柔軟性の向上
- 自信と達成感の獲得
保育園で側転の練習を取り入れることは、単なる運動スキルの向上にとどまらず、子どもたちの成長や自信につながります。体操や遊びの一環として、楽しみながら側転の練習を取り入れ、子どもたちの運動能力を伸ばしていきましょう。
基本的な側転のやり方
側転は、以下のステップを意識して行いましょう。
- 片方の足を前に出し手を床につく
- 体を捻りながら倒立する
- 足を開いて回転する
- 手で地面を押し片足ずつ着地する
それぞれ解説します。
片足を前に出し手を床につく
側転の最初のステップは、片足を前に出し、両手を上に伸ばすことです。右足を前に出す場合は、右足を一歩前に踏み出し、両腕を耳の横でまっすぐ上に伸ばします。視線は正面に向け、背筋を伸ばすことがポイントです。
両腕を上に伸ばすことで、体の軸を安定させ、スムーズな回転につなげられます。姿勢が崩れてしまうと、バランスが取りづらく、側転がうまくいかない原因になります。最初の姿勢を正しく保つようにしましょう。
体を捻りながら倒立する
次に、体をひねりながら倒立の姿勢に入ります。前に出した足と同じ側の手を、床につけます。右足を前に出した場合は、右手を床につけましょう。体をひねりながら、もう片方の手も床につけていきます。
重心を前に移動させながら、両手を肩幅に開いて床につけ、体を倒立の姿勢に近づけていきます。視線は手の間を見るようにし、足はピンと伸ばしましょう。足を伸ばすことで、回転の軸が安定しやすくなります。
足を開いて回転する
倒立の姿勢になったら、足を開いて回転します。両足を開きながら、勢いをつけて上方に振り上げます。腰と膝を伸ばしたまま、足を大きく開くことがポイントです。
足を大きく開くことで、回転がスムーズになり、着地しやすくなります。また、手は床をしっかりと押すように意識しましょう。手のひらをしっかりとつけることで、体を支え、バランスを保てます。
手で地面を押し片足ずつ着地する
最後に、手で地面を押し、片足ずつ着地します。回転が終わるタイミングで、地面を手でしっかりと押し、体を起こしましょう。
最初に足を着地させ、続いてもう片方の足を着地させます。視線は前方に固定し、上半身を起こすように意識します。着地の際は、膝を軽く曲げることで衝撃を吸収し、安定した着地を心がけましょう。
きれいに着地するためには、練習を通してタイミングを掴むことが大切です。焦らず、繰り返し練習してみましょう。
上達する側転の教え方
側転は、コツさえつかめば、子どもたちでも比較的簡単に習得できる運動です。子どもたちに側転を教える際のポイントとしては、主に次の4つがあります。
- 両手でしっかりと体を支える
- 腰と膝が曲がらないように伸ばす
- 勢いをつけてリズムよく回転する
- 足を大きく開く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
参考:NHK『側方倒立回転 できるポイント』
両手でしっかりと体を支える
側転では、手を遠くに置いて、腕をしっかり伸ばすことが基本です。これにより、体重が均等に分散され、バランスを保ちやすくなります。子どもたちには、手をつく位置を意識させると効果的です。
手をつくときには、両手の間に視線を向けさせると自分の位置が分かりやすくなります。体の動きを確認しながら回転する感覚が養われ、運動の習得が早まるでしょう。手を意識的に押しつけることで、回転中のバランスも向上します。
しっかりとした支えを設けることで、安全性が高まり、子どもたちも自信を持って練習に取り組めるようになります。まずはこのポイントを重点的に指導しましょう。
腰と膝が曲がらないように伸ばす
側転を行う際は、腰と膝をしっかり伸ばすことが大切です。姿勢を維持することで、見た目が良くなるだけでなく、体全体が真っ直ぐになり、バランスが安定します。
練習中に「腰と膝を曲げない」と繰り返し声をかけることで、体を伸ばす感覚をつかませましょう。また、壁を利用した側転練習も効果的です。壁に向かって倒立することで、膝を伸ばす意識が自然と身につきます。
姿勢を意識させることで、きれいに側転できるようになります。腰と膝をしっかり伸ばすことを目指して練習しましょう。
勢いをつけてリズムよく回転する
側転では勢いとリズムが重要になります。最初は、ゆっくりとした動作から始め、その後段階的にスピードを上げるように指導しましょう。体を前傾させて、出した足に体重をかけて手を地面に押し付ける動作をリズミカルに行います。
音楽に合わせて練習したり、カウントを取りながら側転することで、自然とリズムが身につき、スムーズな回転ができるようになります。リズムよく動くことで、側転全体の動作が滑らかになり、成功率も高まります。
また、音楽を使って楽しみながら練習するのもよいでしょう。遊び感覚で練習できるため、子どもたちのモチベーション維持にも繋がります。
足を大きく開く
側転では、足を大きく開くことで、倒立の姿勢でのバランスが取りやすくなり、見た目もきれいになります。また足を大きく開くことで、重心が安定し、スムーズに回転できます。
指導の際は「足を大きく開いて振り上げる」という意識付けを行い「足から着地する」ことも強調しましょう。着地時にも足が閉じないよう注意することで、側転全体の流れがスムーズになります。
また、並行して開脚だけ練習するのもおすすめです。足を大きく開く感覚が養えます。柔軟性を高めることで、怪我の予防にも繋がります。
側転の練習方法
側転を習得するには、体の動きや技術をしっかりと理解し、適切な方法で練習する必要があります。側転を練習するための具体的な方法としては、以下のポイントがあります。
- 体の動きをイメージする
- 手をつく位置を確認する
- 台に手を置いてジャンプする
- 壁倒立で足を振り上げる
- 補助付きで練習する
それぞれの方法について詳しく解説します。
体の動きをイメージする
側転をスムーズにできるようになるためには、まず、側転の動きを頭の中でイメージすることが大切です。側転は、単に体を横に回転させるだけでなく、手と足の動き、体のひねり、バランスなど、さまざまな要素が組み合わさった運動です。
動きをイメージする際には、どの足から踏み出すか、手はどこにつくか、体のどの部分をどのようにひねるかなど、具体的な動作を一つずつ丁寧に思い描いてみましょう。頭の中で動きを整理することで、実際の練習でスムーズに体を動かせます。
側転の動画をゆっくり再生して見せるのも効果的です。動画を見ながら、子どもたちと一緒に動きを一つずつ確認することで、イメージを共有できます。
手をつく位置を確認する
側転において、手をつく位置は非常に重要です。手の位置が適切でないと、側転が曲がってしまったり、バランスを崩してしまったりする原因になります。
手をつく位置は、肩幅程度に開き、進行方向に対して一直線上に置くのが理想です。体がまっすぐ回転しやすくなります。また、目線を手のつく位置に向けることも大切です。目線は、手をつく直前まで進行方向に向け、手をつく瞬間に手の位置に移動させます。
床にテープなどで印を付けて、実際に手をつく位置を確かめながら練習すると効果的です。正しい手の位置を意識することで、安定した側転ができるようになります。
台に手を置いてジャンプする
台を使った練習は、側転の感覚を掴むのに効果的な方法です。台の高さは、子どもたちの膝くらいの高さに設定し、両手を台の端に置きます。
両手を同時に置くのではなく、進行方向に近い方の手から順に置くように指導しましょう。自然な体重移動を促し、スムーズな回転につなげられます。
さらに、後ろの足を強く蹴り上げて、体を横に回転させる感覚を養います。台を越えるようにジャンプすることで、側転に必要な勢いを体感できます。この練習を通して、側転の動きに慣れ、自信をつけましょう。
壁倒立で足を振り上げる
壁倒立は、側転に必要な倒立の感覚を身につけるための練習方法です。壁に向かって横向きに立ち、片方の足を前に出して、もう一方の足を壁に向かって振り上げます。
このとき、足を天井に向かってしっかりと振り上げることが重要です。足が高く上がることで、側転の回転がスムーズになり、体重が手にしっかりと乗る感覚を掴めるでしょう。
壁倒立は、バランス感覚や体幹の強さも養えるため、側転だけでなく、さまざまな運動能力の向上に役立ちます。壁倒立を通して、側転に必要な筋力とバランス感覚を養いましょう。
補助付きで練習する
補助付きの練習は、側転初心者の子どもたちにとって、安全に側転を習得するうえで非常に有効です。補助者が腰を支えながら側転を行うことで、子どもたちは恐怖心や不安を感じることなく、安心して練習に取り組めるでしょう。
補助者は、側転の際に子どもたちの体が倒れないように支え、着地の際に足が正しい位置に来るように導きましょう。「両手でしっかりと体を支える」「腰と膝が曲がらないように伸ばす」「勢いをつけてリズムよく回転する」「足を大きく開く」といった側転の基本動作を意識できるような声かけやアドバイスも効果があります。
補助付きの練習を通して、子どもたちに側転の楽しさを体験させ、自信をつけさせてあげましょう。
よくある質問
ここでは、側転に関する2つのよくある質問について詳しく解説します。
- 側転ができるようになる年齢は?
- 側転をすることでどのような効果がある?
では、一つずつ見ていきましょう。
側転ができるようになる年齢は?
側転ができるようになる年齢には個人差がありますが、一般的には4歳から6歳ごろと言われています。この時期は、ゴールデンエイジと呼ばれる運動能力の発達が著しい時期です。この時期に、さまざまな運動に挑戦することで、神経系の発達を促し、運動能力の基礎を築けます。
4歳から6歳ごろは、体のバランス感覚や筋力が発達し始めるため、側転のような回転技を習得するのに適しています。もちろん、個人差があるため、中には6歳を過ぎても側転が難しい子どももいます。
大切なのは、子どもたちの発達段階に合わせて、無理なく楽しく練習に取り組むことです。焦らず、段階的に練習を進めることで、子どもたちは側転の楽しさを実感し、自信をつけられるでしょう。
側転をすることでどのような効果がある?
側転には大きく分けて、身体的な効果、認知的な効果、社会的な効果の3つの効果があります。
身体的な効果としては、バランス能力の向上が挙げられます。側転は、体重移動を伴うダイナミックな動きです。この動きを繰り返すことで、子どもたちは自然とバランス感覚を身につけられます。また、側転は、腕や肩、腹筋、背筋など、さまざまな筋肉を使う全身運動です。そのため、筋力や体幹の強化にも繋がります。さらに、側転では足を大きく開く動作が必要となるため、股関節の柔軟性の向上も期待できます。
認知的な効果としては、運動神経の発達、集中力と反応速度の向上が挙げられます。側転は、複雑な体の動きを必要とするため、運動神経の発達を促します。また、側転をする際には、自分の体の位置や動きを正確に把握する必要があり、集中力や反応速度の向上にも繋がります。
社会的な効果としては、協調性やチームワーク、自信と自己表現力の向上が期待できます。側転は、集団で行うことも多く、他の子どもたちと協力したり、教え合ったりする中で、協調性やチームワークを学べます。また、側転ができるようになることで、子どもたちは達成感を得られ「できた!」という自信がつくでしょう。
【まとめ】側転は正しい教え方で練習すればできるようになる
側転は、子どもたちの運動能力向上に役立つだけでなく、さまざまな効果をもたらす運動です。正しい教え方と練習方法を理解することで、子どもたちは安全に楽しく側転を習得できます。
側転指導のポイントは、両手でしっかりと体を支えること、腰と膝を伸ばすこと、勢いをつけてリズムよく回転すること、そして足を大きく開くことです。これらのポイントを踏まえ、段階的に練習を進めることで、子どもたちは無理なく側転を習得できます。
練習方法としては、まず、体の動きをイメージすることから始めましょう。次に、手をつく位置を確認し、台を使ったジャンプや壁倒立で感覚を掴みます。補助付きの練習も、子どもたちの自信につながります。これらの練習方法を組み合わせ、子どもたちの発達段階に合わせた指導を心がけましょう。
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